何も知らない少年の話

小さな小さな少年は
広い広い国を歩いていました。

広い広い国の先には
大きい大きい海がありました。

それでも少年は歩いていきました。

幼い幼い少年は
孤独と哀しみと憎しみと、
憾みと痛みと絶望を、
小さな小さなその心に
いくつもいくつも持っていました。

少年には欲しい物がありました。
少年はお人形を欲しがっていました。

少年はお人形でした。

『ダカラ僕モ、「お人形」ガ欲シイ。』

そして少年は夢を視ました。
それは、たくさんの友達と、
たくさんの愛を受けて育った、
少年そっくりの少年の夢でした。

少年は哀しみました。

『僕モ幸セニナリタイ』

そして少年は願いました。

『ドウカ、世界ガ終ワリマスヨウニ』

そうして世界は溶けて消えてしまいました。

後に残ったのは少年だけでした。
少年は笑いました。

『コレデ僕ハ幸セニナッタ』

少年は何も知りませんでした。
少年は何も気づきませんでした。

少年の手には何もありませんでした。


授業中って、寝るか、書くかしてるwww
基本的には聞いてない☆ミ
え、なに?成績?もちろん、オール4(ギリギリ)だぜ☆