破壊

『全てが壊れてしまえばいい』と
願ったのはいつだったか

『全てが死んでしまえばいい』と
願ったのはなぜだったか

『全てが終わってしまえばいい』と
願ったのは私だったか

闇の中で呟いた言葉
どこで聞いたのか口をついた言葉

『こんなことなら』

涙は枯れることがなく
ただただ頬を伝い落ちた

目の前の機械仕掛けオルゴール が奏でるのは
絶望に満ちた破壊の旋律
救いなど無い、破滅のメロディー
目を閉じてその音楽リズム に体を預けた
聞こえてくるのはあなたの声

『ドウシテ…?』

愛しいあなたの懐かしい声と
美しい夢に沈み眠ろう

私が終わるその日まで


オルゴールを機械仕掛けと言い表す表現が気に入ったのでしょう。
何か気に入った表現を聞くと使いたくなってしまいますよね。輪舞曲とか(苦笑)